弊社では様々な金属の加工をしておりますが、約半数が銅の加工です。銅は、電気の伝導率が高く、変電装置の中の部品などに多く使われています。銅という素材は他の鉄やステンレスに比べ柔らかく、切削や曲げ加工の工程では、他の金属とは少し違った条件で加工をする必要があります。また溶接の工程においては、ロウ付けで対応しています。
加工に短納期で対応するために、主な板厚の板に関しては常に材料の在庫を管理しています。
銅は他金属に比べて柔らかい金属の為、工具の選定や回転数のプログラムについて、長年の経験から得たノウハウで対応します。
曲がりやすい性質を持つ銅の曲げ加工を行う際には、受けの金型の遊びを少なくするなど、精度が出るように気をつけて加工しています。
銅という素材は、他の金属に比べて電気伝導率だけでなく、熱伝導率も高いため、通常の溶接をしようとすると、広範囲に熱が拡散してしまい、融合不良やスラグ巻き込みといった欠陥が発生しやすい金属です。銅の場合は、溶接ではなく「ロウ付け」という手法を用いで接合することが一般的です。